トウモロコシ・大豆
気象変動と先物取引
ここ数年、日本のみならず世界中で異常気象が伝えられています。
干ばつ、洪水、熱波、寒波、ハリケーンなど記録的な異常気象が毎年のように伝えられています。
これらの気象変動に大きく左右されるのが農作物です。
先物取引ではトウモロコシ(=コーン)と大豆がその代表格です。
トウモロコシ
トウモロコシは、米・小麦に並ぶ世界3大穀物のひとつ。食用を想像されると思いますが、商品先物市場に上場されているトウモロコシは牛や豚、ブロイラーの家畜飼料として消費されるものがほとんどです。
トウモロコシの最大の生産国は米国で、輸出も世界の50〜70%を占めています。米国の中西部のトウモロコシ生産地帯は「コーンベルト」と呼ばれます。
生産・輸出国第2位の中国は、人口の増加、経済の成長に伴う需要の増加から穀物輸入国に転じており、そのことが世界の穀物需要に大きな波乱をもたらしているのです。
トウモロコシ相場には、価格変動要因の違いから「天候相場期」と「需要相場期」と呼ばれる時期があります。
「天候相場期」とは4〜9月を指し、その年の秋の収穫量がどうなるかに焦点を合わせて価格が変動します。
「需要相場期」は10〜3月を指し、その収穫量に対しての需要がどれほどになるかが価格変動の焦点となります。
アルゼンチンなどの南半球の生産国では、ちょうど反対の時期に生育期に入るため、これらの国々の生産動向にも注意が必要となります。
大豆
日本の先物取引では、大豆は一般大豆とNon-GMO(非遺伝子組み換え)大豆とに区分されて取引されていますが、取引の中心となるのはNon-GMO(大豆)です。
また、大豆の油を絞った後の「大豆ミール」も上場されています。大豆ミールはほとんどが配合飼料として受容されています。
最大の大豆生産国は米国、日本は輸入量の約75%を米国産に依存しています。
大豆にも「天候相場期(5〜9月)」と「需要相場期(10〜3月)」があり、また今後は中国の輸入拡大に注目が集まります。
農作物市場について
トウモロコシ・大豆とも「農産物」という特性上、天候や気温に左右されやすい商品です。
穀物先物市場はシカゴ商品取引所で主に取引され、ここでの価格が世界市場の指標となります。
また、近年ではトウモロコシや大豆が石油代替燃料(エタノール原料)として利用できるという点にも注目が集まっています。





